業種別

個人事業主向けテンプレ集

個人事業主が開業から確定申告まで使う全書類を無料でダウンロード。請求書・見積書・業務委託契約書・NDAの4種に加え、青色申告65万円控除・インボイス制度・電子帳簿保存法の実務ガイドを網羅。

最終更新: 2026年5月5日 ExcelWordPDF 会員登録不要・無料
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記入例・書き方サンプル (記入済みのサンプルPDF)

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個人事業主が業務で使う書式テンプレ7種

個人事業主として取引を行うには、場面ごとに適切な書類が必要です。 以下の7種類を揃えれば、取引の発生から入金・従業員雇用まで書類面で困ることはほぼありません。 すべて無料・会員登録不要でダウンロードできます。

T023

請求書(個人事業主)

インボイス番号・源泉徴収・消費税の3項目に対応。Excel自動計算込み。

T031

見積書(個人事業主向け)

有効期限・税別表記・源泉徴収欄つき。見積提出から受注確認まで対応。

T017

業務委託契約書(個人受託向け)

請負型・準委任型を選択可。フリーランス保護新法必須6項目を網羅。

T019

NDA(取引先・企業間)

双方向NDA・片務NDAの2種類。取引先との機密情報共有前に締結。

T022

NDA(個人間)

個人事業主同士・副業ワーカー間の機密保持に特化したシンプル版。

準備中

領収書テンプレート

インボイス対応の適格簡易請求書形式。現金受取時に発行。

T012

雇用契約書(従業員雇用時)

従業員を初めて雇うときに必要な書面。労働条件通知書を兼ねる形式。

個人事業主の業務フロー全体図

個人事業主としての業務は「開業手続き」「日常取引」「経理」「確定申告」の4フェーズに分かれます。 どの段階でどの書類が必要かを把握しておくと、申告期限直前のパニックを防げます。

フェーズ 主なタスク 使う書類・ツール
開業手続き 開業届・青色申告申請 開業届(税務署)、青色申告承認申請書(税務署)、freee開業
取引(受注側) 見積・契約・業務・請求・入金 見積書 / 業務委託契約書 / 請求書
取引(発注側) 外注・仕入れの管理 NDA / 業務委託契約書 / 見積依頼書
経理 領収書管理・仕訳・月次集計 領収書・レシート(原本保管)/ 会計ソフト(複式簿記)
確定申告 青色 or 白色申告(毎年2/16〜3/15) 青色申告決算書 / 確定申告書B / e-Tax / 源泉徴収票

開業から確定申告までの5ステップ

個人事業主として最初にやるべきことを5つのステップに整理しました。 ステップ1〜2は開業時に一度きり、ステップ3〜5は毎年継続するルーティンです。

Step 1: 開業届の提出(無料・電子申請可)

事業開始から1か月以内に、最寄りの税務署(または e-Tax)に「個人事業の開廃業等届出書」を提出します。 費用はゼロです。freee開業・マネーフォワードの開業届作成ツールを使えばフォームに入力するだけで書類が完成します。

  • 提出先:納税地(自宅 or 事業所)を管轄する税務署
  • 提出方法:窓口持参・郵送・e-Tax のいずれか
  • 提出期限:事業開始日から1か月以内(厳密な罰則はないが早めに提出する)

Step 2: 青色申告承認申請書の提出(最大65万円控除)

青色申告特別控除(最大65万円)を受けるには、開業届と別に「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。 期限は「その年の3月15日」または「開業から2か月以内」のいずれか早い方です。 この申請を忘れると当年は白色申告になり、控除が最大10万円に減ります。

Step 3: 帳簿の付け方(複式簿記)

青色申告65万円控除には複式簿記による記帳が必須です。 会計ソフト(freee / マネーフォワード / やよいの青色申告)を使えば、銀行・クレカ連携で仕訳を半自動化できます。 手書き帳簿でも可能ですが、ミスと手間が格段に増えるため会計ソフトの導入を強く推奨します。

  • 売上・経費を発生主義(現金の入出より取引発生日基準)で記帳する
  • 領収書・請求書は7年間(青色申告の場合)保管義務がある
  • 2024年1月以降、電子取引のデータは電子保存が原則義務化(後述)

Step 4: 経費の証憑保管(電子帳簿保存法対応)

個人事業主が経費として計上するためには、証憑(領収書・請求書・レシート)を保管する必要があります。 電子帳簿保存法(2024年1月〜)により、メール・PDFで受け取った請求書はデータのまま保管することが原則義務になりました。 一方、紙の領収書をスキャンして電子保管する「スキャナ保存」は要件を満たせば紙を廃棄できます。

Step 5: 確定申告書類の提出(毎年2/16〜3/15)

1月1日〜12月31日の所得を翌年2月16日〜3月15日に申告します。 青色申告では「青色申告決算書(損益計算書・貸借対照表)」と「確定申告書B」を提出します。 e-Tax(電子申告)+ 電子帳簿保存 or e-Tax提出の組み合わせで控除は最大65万円になります。

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インボイス制度(適格請求書)対応の実務

2023年10月に始まったインボイス制度は、個人事業主の請求書・税務処理に直接影響します。 特に「登録すべきかどうか」は、取引先と自分の年間売上に応じて判断が変わります。

適格請求書発行事業者の登録

税務署に登録すると「T + 13桁の番号」が付与されます。 請求書にこの番号を記載することで、取引先(発注者)が仕入税額控除を100%受けられます。 登録は国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」から申請でき、費用はかかりません。

免税事業者の経過措置(2026年5月時点)

期間 仕入税額控除の割合 取引先への影響
〜2026年9月 80%控除可能 取引先の税負担は消費税の20%相当のみ
2026年10月〜2029年9月 50%控除可能 取引先の税負担が増加し、登録を求められるケースが増える
2029年10月以降 控除不可 取引先が消費税を全額負担。取引停止・値下げ交渉のリスク

売上1,000万円以下でも登録すべきか

登録を急ぐべきケースとそうでないケースを整理します。

  • 登録を検討すべき:取引先が法人・課税事業者で、請求書の番号を求められている。2026年10月までに登録すれば経過措置の影響が小さい。
  • 登録を急がなくてよい:取引先が個人・免税事業者・一般消費者のみ。B2C取引主体でインボイスを求められていない。
  • 登録後は「簡易課税制度」(売上5,000万円以下)を選択することで消費税の納税計算を簡略化できます。

注意:インボイス登録は一度行うと2年間は取り消せません(課税事業者となり消費税の納付義務が生じます)。自分の状況に応じた判断が必要なため、税理士への確認を推奨します。

電子帳簿保存法対応(2024年1月〜)

2024年1月から、個人事業主を含む全ての事業者に対して電子取引データの電子保存が原則義務化されました。 紙の証憑を自分でスキャンして保管する「スキャナ保存」は任意のままですが、 メール・クラウドサービスで受け取った請求書・領収書はデータのまま保管する必要があります。

電子取引データの保存要件

電子保存には「真実性の確保」と「可視性の確保」の2つが求められます。

要件 内容 個人事業主の現実的な対応
真実性の確保 改ざん・削除を防ぐ措置 会計ソフトのクラウド保管機能 / タイムスタンプ付与 / 訂正削除履歴が残るシステムの利用
可視性の確保 検索・表示・印刷ができる状態 日付・金額・取引先の3項目で検索できるフォルダ整理 / PDF保管

個人事業主が現実的に取れる対応

  • 会計ソフトのクラウドストレージを活用する: freee・マネーフォワードは電子帳簿保存法に対応した保管機能を持ちます。 受け取ったPDFをそのままアップロードするだけで要件を満たせます。
  • ファイル名のルールを決める: 「20240401_株式会社A_100000.pdf」のように「日付_取引先_金額」形式で保存すると検索要件を自然に満たせます。
  • 電子メールの受信ボックスをそのまま保管: Gmailなどでは「削除しない」ルールを設定するだけで保管要件を満たせる場合があります。詳細は国税庁Q&Aで確認してください。

青色申告の控除最大化(最大65万円)

青色申告特別控除は所得から直接65万円を差し引ける制度です。 所得税率20%の方なら最大13万円の節税効果があります。 控除額は条件によって3段階に分かれます。

控除額 条件
65万円 複式簿記 + e-Tax電子申告 または 電子帳簿保存(優良な電子帳簿)のいずれか
55万円 複式簿記 + 書面申告(郵送 or 窓口提出)
10万円 青色申告ではあるが単式簿記(簡易帳簿)

経費にできるもの・できないもの

経費にできるもの(主な例) 経費にできないもの・要注意
パソコン・スマートフォン・周辺機器(10万円未満は即時経費、以上は減価償却) 生活費との区別がない支出(食事・衣服等)
自宅兼事務所の家賃(按分率:業務利用面積 / 総面積) 所得税・住民税・国民年金(経費不可。ただし控除対象)
通信費(インターネット・スマホ代の業務利用分) 家族への給与(青色事業専従者給与として別途届け出が必要)
書籍・セミナー受講料・ソフトウェアサブスク(業務関連) プライベート旅行(業務目的のない旅費)

会計ソフト・確定申告ツールの比較

個人事業主向けの主要3ツールを比較します。 いずれも無料トライアルまたは無料プランから始められます。

ツール 月額(個人) 無料期間 初心者向き 特徴
freee会計 ¥980〜 30日間 開業届作成無料・請求書〜申告まで一気通貫。UI直感的で初心者に最適。
マネーフォワード クラウド ¥980〜 30日間 中〜高 2,400以上の金融機関連携。銀行・クレカ明細の自動取込が業界最強クラス。
やよいの青色申告オンライン ¥ 0(セルフプラン)〜 1年間無料 初年度1年間無料プランあり。弥生会計との連携が強く、税理士への引き渡しに対応しやすい。

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税理士に相談すべき5つのシーン

会計ソフトで自力申告できる範囲には限界があります。 以下のシーンでは税理士への相談を強く推奨します。 早めに相談するほど節税の選択肢が広がります。

  1. 売上1,000万円超え(消費税課税事業者)
    売上が2年前(基準期間)に1,000万円を超えると消費税の課税事業者になります。 簡易課税制度の選択・消費税の申告方法の最適化は、税理士と相談して決めるのが安全です。
  2. 法人化の検討(年間売上700万円〜が目安)
    法人化すると社会的信用・節税(役員報酬・退職金)・消費税の免税期間リセットなどのメリットがある一方、 設立費用・法人住民税均等割・社会保険加入義務などのコストが増えます。 年間売上700万〜1,000万円前後で費用対効果が逆転するケースが多いです。
  3. 大型経費の按分判断(自宅・車・家族給与)
    自宅兼事務所の家賃按分率・自動車の業務利用割合・配偶者への青色事業専従者給与の妥当額は、 税務調査で否認リスクが生じる論点です。初年度に税理士と基準を決めておくと安心です。
  4. 副業・複数収入源の経費管理
    本業(給与所得)と副業(事業所得・雑所得)が混在する場合、所得区分の判定・損益通算の可否は複雑です。 副業収入が年間300万円以下の場合は事業所得として認められないケースがあります(2022年改正の通達に注意)。
  5. 税務調査が来た
    税務署から調査の連絡があった場合、税理士に同席を依頼してください。 個人で対応するより、調査終了後の追徴税額が抑えられるケースがあります。

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個人事業主が見落としがちな節税策

経費計上以外にも、個人事業主が活用できる節税策があります。 いずれも所得控除として機能し、税金を直接減らす効果があります。

制度 控除上限 概要
小規模企業共済 年84万円 掛金が全額所得控除。廃業・退職時に退職金として受け取れる。月額1,000円〜70,000円で選択可。
経営セーフティ共済 年240万円 取引先の倒産時に無担保・無保証人で借入可能。掛金は全額経費計上できる(損金算入)。
iDeCo(個人型確定拠出年金) 年81.6万円(国民年金のみ加入者) 掛金全額が所得控除。運用益非課税。60歳以降に受け取り(退職所得控除または公的年金等控除を活用)。
ふるさと納税 所得・控除額により変動 寄付金控除として住民税から差し引かれる。個人事業主はワンストップ特例ではなく確定申告で控除する。

節税策を組み合わせる際の注意点

  • 小規模企業共済・iDeCoはいずれも解約・中途引き出しに制限がある。資金拘束を考慮した上で加入する。
  • 経営セーフティ共済は解約すると解約手当金が雑所得になる。タイミングを税理士と相談する。
  • ふるさと納税の控除上限額は所得・家族構成により毎年変わる。シミュレーターで確認してから寄付する。

よくある質問(FAQ)

副業から専業フリーランス(個人事業主)になるとき、最初にやることは何ですか?
最優先は開業届の提出青色申告承認申請書の提出です。開業日から1か月以内に開業届を、その年の3月15日(または開業から2か月以内)に青色申告承認申請書を税務署に出すと、最大65万円の青色申告特別控除を受けられます。次に会計ソフトを導入して帳簿の記録を始めてください。副業時代の領収書・経費は開業日以前のものでも一部経費計上できる場合があるため、廃棄しないようにしてください。
開業届を出さずに個人事業を続けるリスクは何ですか?
直ちに罰則はありませんが、青色申告の65万円控除が受けられないのが最大のデメリットです。白色申告では控除が最大10万円にとどまり、税負担が大きくなります。また、事業用口座の開設・小規模企業共済への加入・国民健康保険の所得割計算でも開業届控えの提示を求められることがあります。freee開業など無料サービスで10分程度で作成できるため、早めに提出することを推奨します。
屋号を使うのと個人名で活動するのとでは何が違いますか?
法的な違いはほぼありません。屋号は事業用の名称に過ぎず、法人格とは別物です。屋号を使う主なメリットは「事業らしさの演出」「屋号入り銀行口座の開設」「名刺・請求書への記載で信頼性向上」です。屋号を付ける場合は開業届の「屋号」欄に記入するだけで、登記や商標登録は任意です(同一名称のトラブルを避けたい場合は商標登録を検討してください)。請求書・契約書では「屋号 + 個人名」を併記するのが慣例です。
個人事業主から法人化するタイミングの目安はありますか?
一般的な目安は年間売上700万〜1,000万円前後です。売上1,000万円を超えると消費税課税事業者になるため、法人化して消費税の節税を検討する価値が出てきます。それ以前でも、社会的信用(大手企業との取引・銀行融資)が必要な場合や、家族への役員報酬・退職金を活用した節税を狙う場合は早期法人化が合理的です。法人化には設立費用(合同会社: 約6万円・株式会社: 約25万円)と毎年の法人住民税均等割(最低7万円)が発生します。税理士への相談を推奨します。
確定申告の期限が近づいてパニックになりそうです。どうすればよいですか?
申告期間は毎年2月16日〜3月15日です。まず年間の収入・経費の数字を整理し、会計ソフトに入力することを最優先にしてください。freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告では、銀行・クレジットカードの明細を自動取込して仕訳を半自動化できます。期限内に間に合わない場合でも、期限後申告は可能です(延滞税・無申告加算税が発生しますが、申告しないより申告する方が常に有利です)。税理士への相談は2月上旬までに行うと対応してもらいやすくなります。

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